初音ミクと信長の野望全国版

初音ミクが歌う信長の野望全国版。
初音ミクによる信長の野望 全国版 - ニコニコ動画






ところで懐かしくなって少しだけ信長の野望全国版を遊んでみたのですが、考えてみればこれも変なゲームである。これを遊んでいた当時はまだ小学生だから、これを変だと思わなかったんだろうなぁ。

信長の野望全国版は全国の50ある大名を選ぶことが出来るゲームです。私にとってこれが初めての国盗り戦略ゲームです。大体は四国の長宗我部を使っていました。

変だったのがこの方言モード。なんでこんなモードがあったんだろう。これをONにすると、ところどころで方言を使ったセリフが登場します。↓こんな感じで。

「どうしんしゃるかいね」だけが方言で、それ以外が標準語。何とも奇っ怪な仕様なんだけれど、当時は「おとなが遊ぶゲームはこういうものだ」と妙な納得の仕方をしていたのでしょう。

そもそもこの方言は正しいのだろうか。・・・戦国時代に各地方で使われた方言がどんなだったかなんて確かめようもないんだから、作ったもん勝ちだったのだろうか・・・。








信長の野望のなかで最もおかしいのが、暗殺ですね。

大名は忍者を雇って、色んな悪いことが出来ました。悪いことの中で一番ワクワクするのは「暗殺」です。命令をすると、画面右下にいる忍者がぴょーんと飛び出し、(成功すると)敵の大名を串刺しにするアニメーションが流れます。



このアニメーションと効果音が、小気味良い。




変なのがここから。敵の大名を暗殺するとその土地は空白地になります。空白地ってなんだろう…。いま考えてもよく分かりませんが、当時は「大人の世界にはそーゆーものがあるのだ」と考えていたに違いありません。いや、おかしいって。

さらに空白地が出来ると、その土地の周辺大名が支配権を賭けて「入札」をします。入札に勝つと、その土地の支配権が得られます。戦争をしなくても、土地が手にはいるのです。

当時の私は小学生で、そもそも入札という言葉を知らなかったのでしょう。生まれて初めて出会った入札という言葉に「うむ、これは大人の言葉だ」と感じて特に不思議に感じなかったのでしょう。

いやいやいやいや、でもおかしいって。なんだよその超平和的解決方法。毎月のように謀反や一揆が起きてるのに、何で入札が成立するんだ(笑)。おっさんになって見るとおかしいことだらけですよこのゲーム。当時既に大人だった人はこれを遊んで不思議に思わなかったのかいな。



でもそんなことをぶーたれながらも、何となく2国奪うところまで遊んでしまいました。このゲームには不思議な魅力があります。面白いよなぁ。