『数奇にして模型』森博嗣

「この話題であと十五分議論を続けても、得るものは、たぶん何もない」
「何かを得たいわけではありません」
「じゃあ何が目的なの?」
「国枝先生とお話することです」萌絵は真面目な表情を意識して作る。
「理由になってないな」国枝は少しだけ目を細めた。「答えをネストにしているだけじゃない。関数どうしでコールしている」

こういう表現に出会えるから、森博嗣って面白いなぁと思います。