アテネオリンピック 男子柔道

90キロ級で惜しくも銀メダルに終わった泉選手が美しかった。

先日の柔道の試合で、準決勝で肘を脱臼して負けた外国選手がいました。その直後の3位決定戦ではその肘をだらりとさせながら果敢に戦い、銅メダルを手にしました。ドラマチックな展開は素晴らしかったのですが…。

気に入らなかったのが、試合終了直後の選手の振る舞い。勝ち名乗りも受けないまま、勝者はタイムアップ直後に天井を見上げて咆哮し、敗者は畳の上で寝そべって呆然としたまま。畳の上で感情をだだ漏れにする両選手は、何とも言えずかっこ悪いものです(そんな日本人の美意識を外国の方に押し付ける時代でもないので、しょうがないのですが)。

泉選手は一本取られて一瞬だけ呆然とした後、さっさと立って開始線に戻っていきました。感情を表に出すまいとしているその態度は、今大会で一番印象に残りました。