糸が紡ぐ未来

ここ数日、某イベントの最終回をどうするかで頭を悩ませておりました。自転車に乗れば30分考えがループし、ウンコすれば1時間考えがループし、風呂に入れば数時間考えがループする始末。この3つは普段はアイデアを生み出す「打ち出の小槌」なのですが、弱気の時は自身を傷つける「諸刃の剣」です。



そして今日も大学院棟にて、1人で頭を抱えて「う〜〜〜」と唸りながら悩んでいました。

そして1つ、ささやかな糸口を掴む。その糸が紡ぐ未来を心に描いてみる。

うん、これは、もしや。

研究室に戻り、メンバーに話す。話しながら、糸がするすると紐になっていく感覚。

そして。

後輩さん「これって、あのゲーム会社とのアレに使えません?」
私「だろーー!!!!」



私は学部4年の頃から作りたかったゲームがありました。そしてその頃から色んなプロトタイプやら企画書やらイメージやら文章やらを、コツコツと作っていました。

でも、どれも、ダメ。別に誰に見せたわけでもないのですが、私の心が躍り出さない。ワクワクしない。イケそうな感じがしない。ビビっと来ない。ピクリとしない。

だからもう何度も投げ出してました。でも数ヶ月もすると、また少し考えて、文章を書き、アイデアを考えたりしてました。そしてまた投げ出す。その繰り返し。


だけど、今日、長いこと心に思い描いていた何者かの影を踏めた気がする。尻尾を掴んだ気がする。後ろ髪に指が触れた気がする。

長いこと、この瞬間が訪れるのを待っていた。もう離さない。この感触を離してなるものか。絶対に形にするんだ。



「そういうアイデアに限って実は箸にも棒にもかからないことって良くあるんだよねぇ」と心の中に響く声。

それならそれで良いのだ。長年の想いが吉と出るか凶と出るか、それはやってみないと分からない。一番良くないのは、自分の長年の想いを心に秘めたままにすることである。秘めた想いは、自身を傷つける刃となる。出すのだ。そして勝負するのだ。思いっきり失敗したら、次の目標を定めればいいのだ。



おや、何だか恋愛のお話みたいですな(笑)。でも今の私は、長年の想い人を雑踏の中でちらりと見かけたような、そんな気持ちなのですよ。さぁさぁゆくのだ。

成功しても失敗しても、私の想いは必ず何かを産み出す。進むのだ!