甥っ子

月日が流れるのは早くて、甥っ子はとっくに1歳を過ぎています。元気にハイハイして棚の上のものを引きずり下ろしたり、お義姉さんに抱きついて引っ掻いたりかみついたりして、痛みに悲鳴を上げるお義姉さんを見て笑っている元気な赤ん坊のようです。お義姉さん、痛みに耐えながらがんばれ(他人事のよーに)。

先日、たまたま用事があったので兄夫婦の家にお邪魔したのですが、私が部屋に入った瞬間に甥っ子は私を凝視。ひたすら凝視。声も上げずに凝視。「あらあら、さっきまではご機嫌に遊んでいたのに、どうしたの〜」というお義姉さんの声も聞かず、ひたすら凝視。何だこら、そんなに不思議生物か私は。

しばらくして昼寝の時間になったので、甥っ子は寝室に連れて行かれました。そしたら、寝室に入って視界から私が消えた瞬間に、☆ぱぁ☆と笑顔になり、「きゃは!きゃは!」と笑いだしたそうです。うん、扉の向こうから聞こえましたよ、甥っ子の嬉しそうな笑い声が。


「場」を少しずつ理解しているんでしょうか。それまでは母親と自分しかいない「プライベートな場」だったから好きに遊んでいました。だけど私が入ってきて「パブリックな場」になって、相手を観察して自分がどう振る舞うべきか考えたりためらったりしていたのかな。私がいなくなればまた「プライベート」になりますもんね。何はともあれ、健やかに育っているようで何より。




でも、叔父さんはさびしいなぁ…(扉の向こうの「きゃっきゃっ バァバ バァバ」という声を聞きながら)