研究室温泉旅行2日目

急転直下で新しい研究室の獲得に成功したり、小悪魔どもと戯れたりと、色んなことが起こっているのですが、まずは合宿のことを書いてしまいましょう。



合宿2日目です。

1日目が大荒れの飲みだった割りには全員がすんなりと目覚めました。朝食を食って彫刻の森美術館へ。

以前から思うのですが、彫刻作品って手で触って楽しむものじゃないんですかね。なのに柵を作って作品の近くに近づけなくしてしまって、何とも勿体ない。

後輩rockyくんも自身のブログで語っていたことだけど、彫刻作品よりも箱根の山の風景の方が数倍美しかったなあ。

時間が無くて、ピカソ館で作品を慌ただしく見て回る。10年前くらいにこのピカソ館で1枚の絵を観て、30分くらい動けなかった経験があったのですが、その作品は見つからず。あれは何の作品だったのかなあ。



昼は「餃子センター」へ。うーん。まあ私は何でも美味しいと思ってしまうタチだし、そんなに不味いとは思わなかったけど、あんな行列が出来るほど人気があるお店ではないわな。




さて午後。

自由行動なので、先輩rx78gさんと後輩もりもり君を連れて、仙石原にある「箱根武士の里美術館」へ行ってきました。

結論から言おう。大当たりだ。B級美術館が好きな人、ちょっと変な美術館を楽しめる人、異次元を体験したい人は、この美術館はお勧めです。

館内は様々な武士の鎧や兜が展示されているのですが、そのB級ぶりというか、怪しさがたまりません。その雰囲気を伝えるべく撮影がしたくてたまらなかったのですが、館内は撮影禁止とのこと。撮影が出来なくてあれほど悔しい思いをしたのは久しぶり。だがあの怪しさはきっと写真には収まらないものです。是非是非、実際に行って確かめるべし。

その怪しさを助長するのが、ここの館長のお爺さんである。とてもニコニコしながら、とっても嬉しそうに時代別に鎧と兜を見分けるテクニックを聞かせてくれます。おかげで鎧兜を見ただけで平安・鎌倉・室町・安土桃山のどの時代のものかが分かるようになったのですが、もう私はそんな話はそっちのけでこのお爺さんが醸し出す異様な怪しさにメロメロになっていたのです。

怪しいと言っても、誓って言いますが、悪いお爺さんではない。別に騙そうとしているわけじゃないし(そもそもそんな動機があるわけがない)、お金を巻き上げようという気があるわけでもない。ただただそういう話をするのが好きで好きでたまらないというだけなんですが、私の目にはどう見ても怪しいお爺さんです。

お爺さんを貶めようとして、あるいはけなそうとしてこんな事を言いたいわけじゃないのです。私はあのお爺さんは大好きなのです。だけど、だけど、だけど・・・・・・・・・怪しいんだもの!!!!!(笑)

是非ともこちらの美術館を訪れて、この目であのお爺さんの怪しさを確かめて欲しい。私の大学時代に所属していたk2の連中なら、絶対に楽しめると確信しています。あのお爺さんを眺めることで得られる、なんというか、「あぁ・・・・・・」というため息が楽しめるはず。いやだから別に貶めたくて言っているわけじゃ(略)。

お爺さん、ラブ!!!



最後に甲冑を着てみました。

私も着たのですが、非常に重い。兜だけで6キロです。キツツキ作戦が裏目に出て信玄が奇襲に遭ったとき、妻女山にいた高坂隊が「親方さまが危ない!」と必死の思いで八幡原に駆けつけるのが、川中島の戦い

だけどさあ、こんな重い甲冑を着て謙信を奇襲すべく妻女山を登ったうえに、「親方さまが!」とか言われても「知るかよ」とか言いそうですな。30分ほど甲冑を着ていましたが、私は少しグッタリしました。脱いだ瞬間の爽快感、身体の軽さと言ったら。

でも甲冑を着て色んなポーズを取るのは、照れを忘れてしまえば結構楽しい。上は先輩rx78gさんがポーズ。このポーズも、怪しいお爺さんが「こうすると格好いいよ」と指導してくれました。下は、後輩もりもり君とつばぜり合いしている私。

アホと笑うがいい。楽しかったです。



箱根湯本への裏道もお爺さんが懇切丁寧に教えてもらいました。お爺さん、いい人でした。だけどにじみ出る怪しさはやっぱ隠せないよ!でもラブだ!

このB級さ加減、怪しさを楽しめる特異な人とともに、またあのお爺さんに会いに行きたいです。ジジイラブ!


ホームページはこちら。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~mononofu-no-sato/
重要なことですが、ここまで繰り返し書いてきた館長のお爺さんは、日曜日だけ美術館に現れるそうです。平日は別のお仕事をしていて、休日だけ美術館に来るそうな。

この美術館の魅力の70%は、この怪しいお爺さんにあります。美術館もいちおう怪しさは持っているのですが、このお爺さんの魅力に比べたら月とスッポンです。

ここに行きたいと思った人。行くなら日曜日だ。怪しいお爺さんに会える、日曜日だ!







…どんだけこのお爺さんが好きなんだ、私は。旅行2日目を書くつもりが、気がついたら「ジジイラブ!」しか書いてない。そうか、これが世に言うところの「ジジデレ」というやつか(違います)。

お爺さんラブ!!!!




この文章は、武士の里美術館の館長を中傷する目的で書かれたわけではありませんので、誤解しないようよろしくお願いします。本文中から溢れんばかりの、私の館長に対する愛情が伝わればと思います。