研究室温泉旅行3日目

合宿3日目、最終日のことを。なんだか遠い昔のようであるけれど。

目覚めたら、女性陣2人が部屋にずかずかと侵入して飲み会の後片付けをしてくれる。天晴れじゃ。


朝飯食った後、とりあえず合宿は終了、解散という流れに。私の車はtsaitoさんの推薦でポーラ美術館へ行くことに。あまり西洋絵画は見る機会が無かったのですが、意外と楽しめました。

例えばルノワール。全ての線が柔らかくて、目線が優しげで、完全に素人の私でも綺麗なのはよー分かる。有名だしね。
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例えばモネの「睡蓮の池」。睡蓮と、池に浮かぶ葉模様と、幾何学的な形をした橋と、背後に広がる森。それが重なって何とも言えない気分になって、しばらく眺めていられました。他にも「何だかよく分からないけど、しげしげ眺めて楽しめる」という作品が多かったです。
http://image.blog.livedoor.jp/aoiroonga_tushin/imgs/9/c/9c66dfe3.jpg



例えばポール・シニャックの「オーセールの橋」。点描法で描かれた絵画が何点か展示されていたのですが、これが一番見ていて楽しかった。絵を前にして1メートルの近さから少しずつ遠ざかって20メートルくらいの距離に移動する間、絵がどんどん変化するのです。
http://www.pola.co.jp/company/home/back/2003/img/15r106d.jpg




ところが自分でも意外だったのが、この絵にウカツにも衝撃を受けてしまったこと。
http://www.fujitv.co.jp/event/art-net/photo/go_271_03.jpg
岸田劉生の「麗子坐像」。以前からこの絵は本とかで見たことがあって、自分の中では「理解できない近代美術」の象徴的な絵だったのですよ。だって、気持ち悪いじゃないですか。不気味じゃないですか。なんでこんな絵を書いているのかさっぱりわからん。こんなのが芸術というならそんなもん必要ねえよ。そんなことを考えていたのです。

ところが実際の絵を前にしてみると、何だか、凄い。強烈な存在感というか、緊張感を強いられるというか、妖しい魅力に満ち溢れているというか、何とも言えない不思議な感覚だったのです。

本やPCで見る絵と、実物とはここまで違うものなんですね。次元が違いました。すげえ。



というわけで堪能していたのですが、一緒に来た後輩達の体調が悪くなってきていたのでほどほどにして帰ることに。私はあまり他人を省みずに我が道を突っ走っちゃうところがあるので、ほどほどにしないといけませんね。反省。





帰りの車では、なぜか後輩もりもり君に「turkeyさんの初恋ってどんなだったんですか?」と聞かれる。文脈もへったくれもなく、唐突に。なんだこいつ。私が「うーん、猫のような女の子だったよ」と答えたら、爆笑されました。なんだこいつ。

とはいえ帰りの車は全員が爆睡してしまい、唯一後輩もりもり君だけが起き続けて「何か話題を見つけて話しかけないとイカン!」と考えての行動だと理解しています。それについては感謝しているんですが、もう少し別の話題を。別の話題をっ。いやでもありがたかったけどさ。



そして湘南台で後輩達を下ろして、その後tsaitoさんを逗子まで送る。車中ではなかなか奇妙な話が続いたのですが、それは秘密である。



というわけで、三日間で運転をたっぷり楽しめた合宿でした。マル。ああちかれた。何キロ走ったんだ。


合宿幹事をした後輩はしやまんと後輩すいかジュースさん、お疲れ様でした。おかげで私は私なりに堪能しまくった旅行でした。