絶賛不眠症中

今日も今日とて眠れなくて変な時間に目覚めてしまったので、今期のアニメ感想でも書く。最終話が出そろって来たことだし。


バンブーブレード・・・今期で一番安定感があって面白かったアニメ。憂鬱と解放、ギャグとシリアスのバランスが実に絶妙で、ジャンプの王道漫画をみているような爽やかさに満ち溢れてました。最終話で「ああ、半年見続けて良かった」と思わせるような展開にするあたり、さすがである。マニアックな話をすれば、最終話に斎藤千和がゲスト出演していたのが素晴らしい。制作陣は良く分かってらっしゃる。キリノと先生の関係があまりにも健康的でありながら、見る人に邪推させてしまうのも楽しみのひとつ。思う存分邪推しましょう。2期(続編)を作るのかな?倉田脚本なら喜んで見る。


true tears・・・13話を通して、とても丁寧に作られた作画とお話でした。気がつくと目が離せない恋愛物語になっていて、中盤のハラハラドキドキと最終話の結論にはまあまあ納得。最終話の眞一郎と乃絵の別れで、眞一郎がアブラムシの歌を泣きながら歌うシーンの、何とも言えないアンバランスさ・不自然さが際だって素晴らしい。ラストの乃絵の涙を明瞭に描かないのもグッド。全編通して、時折挿入される水彩画の美しさが際だっていて、グッド。在富山のアニメスタジオPA worksはこの調子でまた面白いアニメを作って欲しい。


狼と香辛料・・・原作の魅力を余すことなくアニメ化した、良作でした。原作の魅力とは、経済をテーマにしたハラハラドキドキ展開と、「ホロ萌え」とでも言いたくなるようなキャラの魅力です。経済の展開は時間数が限られたアニメの中では、頑張った方だと思う。それで少しでも興味を持った人が原作小説に手を出せば万々歳。面白さは折り紙付き。そして「ホロ萌え」は、ネットを見渡す限りホロの魅力に殺された人々が大量発生していました。ホロとロレンスの掛け合い・会話はそれだけの魅力を持っていました。


クラナド・・・実に安定感のある作り。知り合いに「原作を知らない人は見てもしょうがないかも」と言ってしまったことを今でも悔やむ。原作知らんでも、120%楽しめる。安定感はバンブーブレードと同じくらいあった。風子シナリオは原作で好きだったが、アニメも良し。最終話の置鮎龍太郎の演技は必見。何だか2期(続編)を作るみたいなので、期待しよう。


君が主で執事が俺で・・・単なるお下品アニメと思いきや、多くのパロディによる笑いのセンスはなかなかのものでした。あまり期待していなかったからでしょうが、なかなか楽しめました。


キミキス・・・最終話の結論に、ネットと声優陣から総スカンを受けているのが笑える。そんなに言うほど最低な行為とも思えないんだけれど、でもアニメで「現実によくあるような恋愛の展開」は是か非か、という気はするけれど。どうせアニメの世界なんだし、思いっきり甘ったるい展開にするか、超絶な展開にするなり、他にも手はあったような。恋愛を描くにも、キスを描くにも、いささか中途半端な結果に終わったような。まあそれでも全26話を見させる魅力はあったけれど。前半のED曲の威力は、凄かった。




と、いうわけで。改めて思うけど、日本はアニメ大国だなぁ。こんな粒ぞろいなアニメを毎期ポコポコ輩出するなんて、凄いことですよ。


さて、4月から始まるアニメをチェックするとしますか。たぶん4月からは忙しさであまりアニメを見られなくなると思うけれど。「紅」とか「アリソンとリリア」とか「絶対可憐チルドレン」とか「二十面相の娘」とか、面白そうな作品はあるんですよ。
2008年春期放送開始の新作アニメ一覧 - GIGAZINE(それにしても4月スタートのアニメがこれだけあるというのもなかなか爽快。どこからそんなカネが出てるんだ)
あとニコニコアニメちゃんねるという新しい試みも見届けなくては。「ペンギン娘」「Candy☆Boy」。あぁ楽しみ楽しみ。