エマ最終10巻

外回りに出ていた同僚からメール。

エマの10巻がありますぜ

即、返信。

買って買って買ってーーーーーーーーー!!!!!

と、言うわけで発売日前にもかかわらず外を回っていた同僚にエマ10巻を買ってきて貰いました。これでも30歳です。仕事しろよ。

エマ 10巻 (BEAM COMIX)

エマ 10巻 (BEAM COMIX)

「大団円」という言葉がここまでぴったりする作品も久しぶり。漫画は商売上の問題で連載が長くなったり短くなったりするために作者の意図通り終わらせることは難しい媒体なんだけれども、エマ10巻はもう完璧な終わり方をしていますね。9巻通して作り上げてきた大勢のキャラの魅力を惜しみなく並べ、まるで美しいドレスのような豪華な豪華な装飾に仕立て上げています。

存在感が溢れすぎて色香が漂い始めるアデーレ、明るいドジっ娘ターシャの涙と全く自重しない踊り、美しく成長してまるで華のようなヴィヴィアンとイルゼ、寡黙で式にも参加しないアル、そのまま大きくなったコリン(これでますますお兄さんがいっぱいになるぞ!)。エマも美しいんだけれど、正直周囲のキャラの魅力が強すぎです。だがそれでいい!


10巻の見どころは、ターシャが手紙を渡してからポツリとつぶやく「…………良かったねぇ」。いい、すごくいい微妙で絶妙なターシャの表情。

そしてもうひとつは、アデーレの艶めかしい黒髪。エロいです。森薫の異常な画力は、エロく髪を描くためにあるのだ。そもそも10巻のアデーレはちと艶めかしいです。



おそらく作者の森薫は「・・・・・・・・・・・書ききった!」という心持ちじゃあないかな。後書きでも森薫本人はほとんど語らず、代わりにテンション高めのメイドに全ての台詞を言わせているし。何よりも読んだこっちが「・・・・森薫、書ききったな!!!」という気分だったのです。

次回作は是非とも「人生三割引」を書いていただきたく。森薫が描く大正時代はとてつもなく魅力的になりそうだ。そしてその前に『シャーリー』の続刊を是非。14歳少女メイドのスイッチをばっちーんと点けて(´Д`;)ハアハア