某大学の授業がひと段落

某大学の授業がようやく全日程終了。あとは来週の期末試験を待つのみですが、試験問題はとっくに作成して提出済みなので、授業関連業務がひと段落。お疲れー(自分に対して)。


今学期は(忙しいからよせばいいのに)毎回学生から疑問をひとつ書かせて、それに対して返答を書くという作業をやっていたので大変でした。周囲にばれたら「そんなの手を抜けー!もっと休めー!もっと他のことをしろー!」と叱られそうなんですけどね。


やってみると意外と楽しいのです。この「疑問」に回答するという作業が。

これが「感想」に対する返答だと苦痛の方が多くなる(どう返答したらいいか分からないあやふやな感想を書いてくる人がいる)のですが、「疑問」だと私も返答しやすいし、私自身もあまり知らなかったことを調べる必要が出てくるのでよい刺激になります。分からないなら「分からないっす。ごめんちゃい」と逃げることも出来るし。

学生にとっても「感想を書け」と指示すると脊髄反射で「〜が学べて良かったです」的な誰でも書ける感想を書いてくる人がいるのですが、「疑問を書け」と指示すると誰もが悩む。脊髄反射では作れなくて、授業内容についてある程度考える必要性が出てきます。すると1割くらいの学生はとても面白い疑問を提示してくれるんですよね。学生が私の回答をどう感じたかは分からないのですが、少なくとも私はそうした面白い疑問に答えを書くのがとても刺激的だったのですよ。

ちょうど掲示板での犯行予告が頻発している時期に、ネットワークの基礎知識を講義して、IPアドレスの仕組みなどを簡単に説明したら、多くの学生さんから面白い質問が来たんですよね。「犯行予告している人を警察はどうやって捕まえてるの?」「匿名で書き込んでるんじゃないの?」と聞かれて、それに答えるのが楽しかった記憶があります。

学生にとって良い学習になったのかは分かりませんが、せめてこの分野に興味を抱く切っ掛けになってくれればと願うのみです。




しかし毎週90人の学生さん全員の疑問に回答するのは大変だった(笑)。楽しくなきゃ続かんよな。