面白いのに魅力的でないヴァンテージマスター

論文が思うように進まず。まあ昨日は多いに進んで今日は進まなかったのだから1勝1敗のイーブンなのだと考えましょう。そして出来ないときはすっぱり諦めて、明日が絶好調になるようにしっかりと遊ぶことにする。

ヴァンテージマスターポータブル - PSP

ヴァンテージマスターポータブル - PSP

以前からちょくちょく遊んでるのですが…、一部では評判がいいのに全く売れない理由がよく分かる。シミュレーションとしての完成度が高いのに、あまりにもストーリーが無さ過ぎる。ゲームを始めると「さぁ、行きましょう。強くなるために」という短い言葉と共に、いきなり戦いが始まる。ストーリーが無いにも程がある。

そんなにしっかりしたストーリーなんて無くてもいいんですよ。往年の名作シミュレーション「ネクタリス」だって、「ガイチ軍が月を武力制圧してしまった。君は地球連邦軍を操って、ガイチ軍を倒すのだ!」しかないけど、その程度のストーリー(というより背景設定かな)でユーザは満足するのに。このヴィンテージマスターだって「魔王が復活した。君はそれを倒しに行くのだ!」の一言があればそれだけでずっと違うのに。なんで「空の軌跡」を作った会社が、そんな最低限のことをやらないのだろう?



硬派な作りなのかな?とも思ったのですが、それにしてはパッケージには「頭を鍛えるタクティクスRPG」という謳い文句。どう考えても脳トレのパクリです。それは別にいいんですが、ユーザに媚びるなら今風の簡単なストーリーを入れればいいのに。どういう意志決定が為されているのか、不思議でなりません。

いや、嫌いじゃないんですよこのゲーム。面白いのですが、本当に簡単な努力でもっと魅力的になるのに…と感じるのであります。