ようやく「街」をプレイし終わりました。

街 ~運命の交差点~ 特別篇 - PSP

街 ~運命の交差点~ 特別篇 - PSP

アドベンチャーゲームの進化形のひとつ。8本のシナリオが絡み合い、お互いに顔も知らない登場人物がお互いに影響を及ぼしながらストーリーが進んでいく様は「縁」を表現しているようです。こうした縁によって渋谷が出来ているんだよ、という思いを込めて「街」というタイトルを付けているとしたら、とてもとても秀逸なタイトルだと思います。

ただ惜しむらくは、ストーリー構造、ゲームの構造はユニークなんだけど、シナリオ自体はエンディングを迎えてもそんなにカタルシスが得られないこと。私はアドベンチャーゲームが大好きだからそのストーリー構造だけでハァハァさせてもらったけど、普通の人には魅力が十分じゃないんじゃないかな…。だからこのゲームはカルト的な人気はあっても、ヒットはしなかったんじゃないかと。

面白いから他の人に勧めたいけれど、いまいち勧めにくいゲームであります。いや、凄いゲームなんだけれど。


ところでこのゲームに登場するサギ山、どこかで見たような気がすると思っていたら、窪塚洋介なんですね…。他にもシナリオライターの市川はダンカンだし(とても渋い演技でした。「ダンカンこのやろう!」と言われていた時代が思い出せないくらい)、極道の白峰忠道は竜雷田だし(素晴らしい極道でした。やっぱ極道がいると物語が引き締まる)。俳優の中では、キツネの三次がチンピラの王道を行く面構えをしていて、見ていて楽しかったです。すげぇなぁ、あの怖そうな顔。



さて「街」が終わったので次は何をやろうかと思っていたら、ちょうど良いタイミングで「ever17」がPSPでリメークされるようなので、次はそちらを買うつもり。アドベンチャーとしての新規性は特に無いのですが、そのシナリオ構造、エンディングへ至る伏線の回収、ハッピーエンドへ至るまでの歓喜は、忘れられないものがあります。

Ever17 -the out of infinity-(限定版) Premium Edition - PSP

Ever17 -the out of infinity-(限定版) Premium Edition - PSP

当然、限定版を買う。作品を愛するものなら当たり前でしょう!(鼻息を荒くしながら)見た目のアレさに惑わされてはいけない。これは本当に凄いシナリオなんですよ。ああ、楽しみ楽しみ。