主語問題2

八幡・K・義範さん、コメントありがとうございます。

# 八幡・K・義範 『「名詞+助詞」のとき、助詞が構造をつくるとかんがえたらいかが?
動詞の主体が状況によって話者自身とかその場にいる誰かなどと変わるので、
動詞の主体と動詞が動かすもの(detaなど)をはっきりさせるルールではどうでしょう。』

そのルールがなかなか決まらないんですよね。決めようもない、とも言えます。以下の日本語を例にしましょう。

配列からデータを削除する。

これをJavaに直すと、2つの直し方ができてしまいます。

array.remove(data);
data.remove(array);

どちらもありうるプログラムなんです。配列クラスが要素から削除するのがremoveメソッドかもしれないし、データクラスが配列を引数に取りそこから己を除去するのがremoveメソッドなのかもしれない。

こういった例が頻出します。試しにオブジェクト指向型言語のプログラムを日本語に直してみると分かると思います。色んな表現が登場し、主語となる概念の決定が困難になります。

そもそも主語なんて考え方が日本語に無いのが原因です。日本人は「削除する」という動詞の主語なんて特に意識していません。そう考えるのが日本語の思考パターンです。欧米人はそう考えないですけどね。