任天堂の狙いと、残されちゃった我々

wii に関する記事。任天堂は普段ゲームをしない人をターゲットにしていることが分かりますね。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20060914/109902/

この記事を読んで何となく顔を思い出したのが後輩君。彼はゲーム好きなのですが、私が最近の任天堂の戦略に関して話していると、どこか寂しそうな口調で「任天堂の狙いは分かるけど、そういう(一般人向けのヌルい)ゲームばかりになって欲しくないですね…」と呟いていました。

自分の好きなゲームが脇役に押しやられることへの、寂しさを感じたのかも知れません。ゼルダもマリオも、先のイベントでは脇役だったようですし。


こんな風に、一時代を築いたゲームやジャンルが脇に押しやられることは歴史的によくあること。そしてその悲しさは痛いほど分かる。

15年ほど前にPC88において大好きだったアドベンチャーゲームというジャンルが消滅していったのを目の前で見ていて、それはもう悲しかった。Enixが出したジーザスとか、T&Eのサイオブレードとか、コナミスナッチャーとか、そういった名作の陰に隠れた数限りない佳作・駄作のオンパレード。それらが少しずつ姿を消していくのは、もうどうしようもない悲しさが伴う。シューティングも姿を消したジャンルの1つですね…。


まあだけど後輩君よ、そんなに悲しむことはない。

そういったゲームはメジャーの座を降りることはあっても、何だかんだでしぶとく生き残るものなのです。アドベンチャーはその後ギャルゲーや萌えゲーに姿を変えながら生き残り、たまに素晴らしいゲームを輩出しています。数年前に出たPS2の「Ever17」などは(表面的には萌え系の絵柄なのだが)素晴らしい出来映えで、アドベンチャーゲーム、それもSF系に勢いがあった頃のことを少し思い出しました。

シューティングは、強烈なオタクが集まって「東方系」とか「弾幕シューティング」というジャンルを作り出して生き残っています。ゲームも面白いのですが、「シューティングゲーム愛する人たち」の生命力の強さというか、執念が素晴らしい。

だから別にゼルダがメジャーの座を降りたとしても、そんなに悲しむことはないのです。それよりも新しいゲームの誕生にワクワクする方が楽しいです。

というわけでwiiが発売されたら古いもの(ゼルダ)と新しいもの(何にしよう?)を買うつもり。何を買おうかなー。