好々爺


ゼミが行われる月曜日と木曜日ってのは、疲れる一日になりがち。別にゼミに参加しているわけでもないのに色んな人が入れ替わり立ち替わり入ってきて、色んな用件が次々と生み出されていく。結果、1日が終わって「今日はたくさん仕事したけど、具体的に何をやったのだろう?」という不思議な感覚に陥ることが多いわけです。



やれやれ…という気分で自宅そばのコンビニに寄る。そしてちょっとした買い物をすると、人懐っこい笑顔をしたおじさん店員が満面の笑みを向けてくる。そして自然とこちらにも笑顔が伝染してきます。

このオッサンを見ていると、昔近所にあったパン屋のオバサン店員を思い出します。見た目どう見てもオバサンで、年齢もかなり上。どう見ても一般的には魅力的と呼べる部類ではない。

なのに、毎日眺めていて(私は毎朝パン屋のパンを食ってます)「うーん、可愛いなぁ」と思っていました。見た目ではなくて、ちょっとした品の良さなどがにじみ出ていて、他にも色んな魅力がそのオバサンを可愛いと感じさせたのでしょう。外見も大事っちゃあ大事なんだけど、にじみ出る何かを持つ人って強いよなぁ。

コンビニのおっさんもいつも笑顔を振りまいていて、非常に気持ちがいい。実は同じコンビニに最近若くて美人の子が入ったようで、知り合いに「可愛くない?」と言われたのだが、いまいち理解できない。無表情な美人よりも、満面の笑みを振りまくオッサンの方が魅力的で気持ちがいいと思うのだが…。俺だけかいな。



あんな好々爺になりたいもんですな。夢は「ほっほっほ」と笑う好々爺か、「最近の若いもんはなっとらん!」と叱りつける偏屈ジジイになることなのです。