強制左折レーンとお爺ちゃんとスキンヘッド

今日はマッサージの日です。

車を買ってからはマッサージ屋まで車で行っているのですが、これまでは先輩が一緒に乗ってくれてナビってくれていました。ところが今日、先輩は某所でナニした(意味もなく不穏当な表現)ためにマッサージをドタキャンしやがりました。

ということでマッサージ屋まで1人で運転したのですが、普段なら40分で着くところが今日は2時間かかりました。



まあ待て。みんな落ち着け。

別に私が方向音痴で迷ったとかそういうことは無いんですよ。地図を見れば常に自分がどこにいるのか分かっていたんですよ。

ただ、私は交通法規に不慣れなのですよ。具体的に言うと、あのにっくき「強制左折レーン」に悩まされただけなのですよ。信号が赤だから普通に停車してたら、「そこは左折レーンだから止まるな!」と言われただけなのですよ。

そんで慌てて左折してみたら住宅街に入ってしまって、道が良く分からなくなったのですよ。それでも停車すれば地図を読んで現在値の確認と次の方策を検討できるのに、強制左折レーンからずっと、私のすぐ後ろに「お前ぶっ殺す」という憎しみビームを発しながらぴったりと付いてくる水色の軽自動車がいてですね、そいつのせいで停車出来なかったのですよ。「停車してハザードを点けたら、殺られる」みたいなオーラがビンビンだったのですよ。運転手もなんか、スキンヘッドで恐かったし。

しかもそのうち前方に「フラフラと自転車に乗るお爺ちゃん」が現れたのですよ。対向車線の車が多くてお爺ちゃんを追い抜けなくて速度を落とさざるを得ないのに、後方からは「とろとろ走ってると、殺るよ?」的殺気を帯びた水色スキンヘッド軽自動車が。「前門のお爺ちゃん、後門のスキンヘッド」ですよ。もう泣きそうでしたよ。


そんなわけで「森の入り口に差し掛かったら猛獣に襲われ、追われているうちにジャングルの奥深くへ迷い込む」というゲームのような展開だったわけですよ。



ところが悪夢は続くんですよ。

道はどんどん細くなって「両側の側溝をガタガタと踏んでしまうくらい狭い坂道」を登ったり、「角度が15度ほどある坂道」をスレスレで回避しながら脇道に入ったり、そんな時に限って幼女が前方を走ってたりするし。「轢くぞ!ガキ!」と切れられれば良かったのですがもちろんそんな余裕はなく「た…頼むからどいてよ、ガキ…」と呟いてましたよ。もう泣きそうでしたよ。



そんなわけで這々の体でマッサージ屋さんに付き、笑われました。帰りに「しょうがねえなあ」という口調で、分かりやすい近道を教えてもらいました。が。

帰りでも、曲がるべき信号が見つからず、気が付いたら藤沢駅の近くまで行ってしまうと言う失態をやってしまいまして。帰るのに1時間ほどかかってしまったわけですよ。



だけど待ってくれ。私は決して方向音痴ではないんだ。常に自分がどこにいるかは把握していたし、本当に迷ったのは住宅街に迷い込んだ時だけで、それも住宅街を脱出した瞬間に自分がどこらへんにいるかは把握できたんだ。特に帰りは間違えたことにすぐ気付いて、それなりに適切な次善策を用意したから1時間で帰ってこられたんだ。

悪いのは交通法規なんだ。あの強制左折レーンとお爺ちゃんとスキンヘッドがいなければ俺は30分で着いたはずなんだ!!!!