霧積温泉二日目

というわけで二日目。朝ご飯も美味しかったけど、写真を取り忘れました。

帰りは白糸の滝を見て(白糸の滝っていっぱい存在するよなぁ)。

鬼押し出し園という溶岩跡の景勝地を見て、ウィスキー工場(軽井沢蒸留所)を見に行ったのですが、携帯の電池が切れていたので写真は無し。それにしてもウィスキーが詰まった樽を寝かしている倉庫の中の、あのヒヤリとした空気とほのかに漂う香りが堪りませんでした。あの中でゴザを敷いて、1日色んな夢想に明け暮れたいなぁ・・・。


その帰り道、高速道路にて狂ったような大雨に見舞われます。最近気付いたのですが、私はどうやら強烈な雨男のようです。この小学校の同級生の旅でも何度も雨に見舞われていますし、会社の研修で私が車を出したときも東名高速で「なんじゃこりゃー!!」と叫びたくなるような豪雨になります。それも1回ではなく、2〜3回。

大学時代はそんなことは無かったように思うのですが、考えてみれば大学時代の友人(k2な人々)には晴れ男・晴れ女が多かった気がします。そうか、そのタガが外れるとこうなるのですね・・・。


そして芝公園で友人二人を下ろしてから、首都高速→レインボーブリッジ→湾岸線ベイブリッジ→横浜新道と帰ってきました。最近ドライブしてなかったけど、この道のりの風景は素晴らしいなぁ。スピードをたっぷりと出して帰って行きました。気持ちいー。

霧積温泉

小学校時代の友人達と一緒に、霧積温泉に行って来ました。

霧積温泉というのは群馬県の奥地、軽井沢のほど近くにある秘境の温泉です。「全国秘境温泉の会」なるものがあって、その会員だそうな。


ということで朝の7時半に湘南台を車で出発して、東名→首都高速芝公園で降りて友人を拾う。

そこから再び首都高速群馬県へ。首都高はジャンクションの分岐が難しくて1人で乗るのは怖くて怖くてしょうがないのですが、友人のナビがとてもとても的確だったため全く怖くなく。理想的な人間ナビでした。

そして横川に到着。釜飯を食ってから、碓氷峠鉄道文化むらに立ち寄りました。

何気ない風情で佇む「特急あさま」。

あさまはただ車両が置いてあるだけではなく、客車に入ることが出来ます。

このクッションの固さ、このカーテンの折れ具合と布の質感、リクライニングするときの「ガタン!」という固い感触。車内の匂い。・・・そう、確かに小学生の頃に座ったことがあるタイプの座席です。

「ふぉぉぉぉ!!!!」
「これだよ!大昔はこれで水を飲んでたよ!」
「そう!紙コップを取って、この無骨なボタンを押して!!!!」

20年ほど前の「冷却飲料水」に萌え萌えな31歳男子3人組でした。同年代なら誰でも「ふぉぉぉ!!!」って叫ぶって、これ。


続いて、機関車が立ち並ぶ整備区のような建物「鉄道展示館」へ。

ほぼ全ての機関車の運転席には入ることが出来て、ボタン類などもいじり回すことが出来ました。それにしてもこの原始的なケーブルの取り回しが堪りません。おそらく配線技術が洗練されていない時代の野趣。

ああ、墨で書かれた木札。かっこいい・・・。

ああ、巨大なパンタグラフが「ごろり。」と無造作に置いてある風情が堪りません。

巨大なAC-DC変換器。えーと、交流を直流に変換するってことだから、ACアダプター? 電流にはあまり詳しくないですが、巨大な機械、細かい配線、機械油、黒ずみ・・・(うっとり)。

巨大な電車の車輪。あぁ・・・。

場違い。突っ込まれ担当かな?



というわけでこの機関区のようなところは、昔の機関車とその周辺機器、その巨体が無造作に投げ出されている風情で、とても侘びた風情でした。おじさんはあの倉庫の一角にゴザを引いて一日「うっとり・・・。」とする自信があります。

続いて鉄道資料館へ。3階では歴代ブルートレインヘッドマークが飾ってありましたが、残念ながら撮影禁止でした。でもでもあれが撮影禁止なんてもったいなさ過ぎる・・・。ブルートレインの出雲は何度か乗ったことがあったので、あのヘッドマークだけでも撮影したかった・・・。今やブルートレインも消えゆく運命ですねぇ・・・。しょうがないとは言え、寂しいものです。




裏手の屋外展示場には巨大な機関車がたくさん並んでいました。

通称デゴイチというやつですね。

私はこのラッセル車にハァハァしてました。巨大な車両はそれだけで燃えますよね!

接近して撮影したところ。このスクリューが回転して雪をかきいれて、それを左右に放出するわけですね。



というわけで、1時間半くらい楽しんできました。ああ、楽しかった。

さて、いよいよ本題の霧積温泉です。横川から車で30分くらい。走っていくとどんどん山、峠の奥地へ進んでいきます。

途中で霧積湖のダムがあったので、寄っていくことに。

このダム上の道、左側が満面に水を湛えて。

右側では放水をしていました。



さてこの霧積湖からさらに車で15分も進むと、霧積館へ。

大きな水車が迎えてくれますが、ここが終点ではありません。自家用車で行けるのはここまでで、ここからさらに歩いて30分、車で10分の奥地に目指す旅館があります。霧積館から電話連絡して、迎えに来てもらいます。


迎えのバスではペットの柴犬を連れた老夫婦も一緒に乗っていましたが・・・バスの揺れのせいで柴犬が可哀想なくらいブルブルと震えていました。犬なんて臆病なものですけど、それにしてもバスが揺れる揺れる。車がちょっと横に傾いたら谷底に転落するので、犬の恐怖も分からんでも無い。

そんな悪路を乗り越えて、金湯館が見えました。

ここから山道を少し下り。

水路を見ながら。

水車を見ながら。

秘境、金湯館に到着。


金田一少年が登場しそうな陸の孤島っぷりです。折しも行ったときの天候は雨。土砂崩れでも起きてふもとへの道が寸断されれば完全な陸の孤島になり、そこで誰かが死ねば「・・・犯人は誰!?(゚Д゚)」という展開になること間違いなし。

・・・残念ながら殺人事件に必須の美人の客はいなかったわけですけど。これで女子高生を含む高校生集団と、顔全体を包帯でグルグルに巻いた無口な客がいたら、完全な金田一ワールドです。

周囲が完全に森と山で囲まれていますし。






温泉は強烈な硫黄臭で、身体がツルツルに。

料理は山の幸。美味しゅうございました。

料理には様々な「葉っぱ」の天ぷらがあり、「これは一体なんの葉っぱ???」と議論に。いや、美味しかったのでいいんですけど、説明して欲しかったなぁ。




ところで秘境ならテレビもラジオも客に提供しない方が良いと思う。テレビもねぇ、ラジオもねぇ、携帯もねぇ、ネットもねぇとくれば、客は本当にやることが無くなる。現世から隔絶されるその瞬間こそが贅沢な時間だと思うのです。

青春18切符を使った京都→松江の鈍行列車9時間の旅とか、フェリーを使った沖縄→竹芝桟橋の36時間の旅とかは、どちらも現世から完全に隔絶されて最高の瞬間でありました。

何かを提供するサービスではなく、何も提供しないサービスがあると素晴らしいなぁ、などと感じたりしながら、酒を呑みながらだらだらと過ごして夜は更けていました。

新型インフルエンザだ、わっしょい

通勤している建物の入り口に張り紙がされました。

昨日、同じような張り紙を慶応でも見ました。「建物に入る前にチェック!以下の項目にあてはまる人は建物に入るな」的な。くわばらくわばら。

手洗いとうがいが原始的だけど効果があると看護師さんが言ってたし、気をつけましょう。どうせここまで爆発的に広まってしまえば、遠からず関東でも数百人単位で感染者が報告されるだろうし(というか、既に感染者がいっぱいいるんだろうし)。

ところで月曜日から私も少しだけ鼻水が出ているんだけど・・・まさかね。別に熱は無いし、軽い鼻風邪だろう。でも念のためにマスクをしておこう。


http://www.asahi.com/national/update/0519/TKY200905190047.html
こっちみんな。と言いたいところだけど、ここ数日で爆発的に感染者が増えたからなぁ・・・。

自動車税を返せ

御国から自動車税を払って下さいという通知が来ました。

もちろん私も国民の一人として、自動車を利用させて頂いている身として、税金を支払わせて頂きました。納税は国民の義務ですからね。







・・・んで、ふとネットで「鹿児島県の自動車税の納税販促ポスターが凄い」という記事を発見しまして。

ほうほう、私は既に自動車税を納税した身ではありますが、どんなポスターなのか気になるではありませんか。

http://www.pref.kagoshima.jp/__image__/rep/23608-96956-604.JPG
(ソース:http://www.pref.kagoshima.jp/kurashi-kankyo/zei/info/noukinai.html



返せ!ぼくの納税したお金を返せ!!!今すぐ返せ!!!

別に地方自治体がアニメ絵のポスターを作ることは良いと思うんです。村おこしになっている例もあるし、それで地区が活性化するなら良いことだと思うんです。

だけど納税販促ポスターはやめて欲しい。むかつくから。淡々と納税させて下さい。

本日の小説

今日は色々あって人生に疲れ気味だったので、お風呂を溜めて、たまたまあった桜の香りがする入浴剤を入れて、小説を持ち込んで読みました。風呂の温度がちと高すぎてのぼせました。

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

正直に言おう。作者が何を描こうとしているのか、さっぱり理解できなかった。

だけど読んでいて、言語化出来ない色んな感情が渦巻いたことは覚えている。過去形になっているのは、ほんの30分ほど前に風呂場で読んでいるときに渦巻いた感情のうねりのようなものが、風呂から上がったらさっぱりと消えて思い出せないのだ。

渦巻いた感情は、哀しいものだったのか? 少なくとも楽しい物ではなかったと思うけど、単純に泣きたくなるようなものでも無かった気がする。美しいものを見たような気もする。それは間違いないんだけど、はて、自分の「美しい」の基準とはなんだったっけ?


最近こういう楽しみ方が増えた気がする。分からないものを分からないまま、言語化できないまま、感覚だけで肯定する感覚。上手く言えないけれど、確かに読んでいて、美しい、と強烈に感じたのだ。これは最大級の誉め言葉のつもりなのだけれど。



ところでどうでもいいんだけれど「辻斬りのように男遊びをしたいな、と思った。」という冒頭文はいいなあ。どれくらい良いかというと、自分の日本語プログラミング言語の研究の題材としてちょっと遊んでみたくなったくらい。遊んでみた成果は、そのうちどこかで。

本日のだま

ここ数日の雨が関係しているのか、だまは我が家には帰ってきませんでした。
そして今日帰ってきたので足の裏を見たら。

・・・お前、こんなに肉球が綺麗だっけ?こんなにピンク色してたっけ? さわってみると、とても、ぷにぷにさらさら。ぷにさらですよ奥さん。ああ、触っていて気持ちがよい・・・。

雨水で色々と洗い流されたんでしょうね。普段からこれくらい綺麗にしてあげたいんだけど、肉球を洗おうとすると嫌がるからなぁ。